新着上映者の声

難民というテーマで「ミッドナイト・トラベラー」と組合せるのも良さそう

私たちの団体としては再上映となりました。これは前回の「ミッドナイト・トラベラー」で深まった難民への関心から、改めてこの映画を見返したいという声があったためです。

「ミッドナイト・トラベラー」に比べて、大変見やすい作品だった、という声が映画慣れ(日常的に映画を観ている)している参加者から挙がりました。やはり客観的な視点が入ってるか否かというのは重要なのではないか、ということです。主催者個人としては、物足りなさが残る内容でした。良くも悪くもCNNやBBCなどのニュースで報道される内容の延長線上にあるものでしかなく、戦争のない先進国側にいる人間がいくらこれを観てもリアリティを感じられないのではないか、と感じた次第です。

ドキュメンタリーにおいて、映画としての見やすさや面白さ(=派手な演出)を優先するのか、リアリティを追求するのかというのは常に悩ましい課題なのだと思います。本作が他と違うことがあるとすれば、製作側が100%のプロではないというか、少し私たち庶民の側の人間であるがゆえに、その葛藤も透けてみえてくるということでしょうか。そこにはまた、別のリアリティが生まれているようにも感じます。

終演後の感想シェア会の中で、話は教育に及びました。この映画で取り上げられてる難民キャンプは、市場もあるし仕事も作り出せているし、このまま街と同等の機能を持ち続けられればそこまでの問題ではないのではないか、という意見から始まり、まともな教育や医療が提供できないという反論に対して、そもそもまともな教育とは何か、既存の学校に行く価値とはなんなのか、という議論の流れです。

難民キャンプという非日常を通して私たちの日常を見直す、という意味では良作だと思います。一方で、主催者個人が「ミッドナイト・トラベラー」で感じたような、自分が人知れず難民となる可能性について考えを深めるという意味では少し噛み合わない面がありました(事前に分かっていたことではあります)。

映画『難民キャンプで暮らしてみたら』

山小屋シネマさん 23/03/27 20:17

学びを深める教材としても良作

マイクロプラスチック、という言葉が従前からの環境問題への関心を問わず注目を集めているようで、そんな中ではとてもキャッチーなタイトルであるため、上映を決めました。

死んだ鳥の腹の中から大量のプラスチックが出てきたり、生きたひな鳥に胃袋の中身を吐き出させると油にまみれたプラスチックたちが出てくるシーンは衝撃的でした。そのまま、生物愛護という観点からのプラスチック、という話が続くのかと思いきや、徐々に人間に及ぼす悪影響という事例にも発展。しかし最後まで「海」という切り口から離れることはなく、だからこそ、山に暮らす私たちからすると少しだけ遠い世界のお話に感じられてしまった部分もありました。

私たちの生活に直結した、しかし普段は見えなくなっているものを映像として記録して提示するというのは、問題意識を喚起するのには大変有効だと思います。自分の場合は「いのちの食べ方」という映画で、自分が普段口にしている肉類への注意が呼び起こされました。本作も、そのような可能性を秘めていると思います。

ただ、こういった環境問題への関心を喚起することを目的とした(と思われる)映画によく見られるのは、様々な事例紹介に終始してしまって、なんだかひどいことが起きているという印象は与えられたものの、具体的な個別のエピソードの記憶が残らなかったり、観た人が次へのアクションへとつながらないという点です。これはもう好みの世界だと思いますが、個別のエピソードやその背景に焦点を絞り込むことで物語性を浮かび上がらせる方が、より人の深いところまで届くように感じます。

とは言え、学びを深めるための教材としてこの映画は優れているし、また映像美を楽しむという意味でも十分鑑賞に耐えうるものでありました。組み合わせる勉強会などを準備した上でまた上映を企画したいと思います。

映画『プラスチックの海』

山小屋シネマさん 23/03/27 20:16

別の世界を知った

WBCの準決勝と同日開催にもかかわらず、上映会に参加してくださった方、ありがとうございました。
作品は、ドキュメンタリーと思えないほど、波乱万丈、まさにドラマのような展開で終始映画に入り込んでしまいました。
ごみ処理場のリアルな日常、そこで働く人々の人生模様、職業へのパッションを持ちながらも、貧困や社会的な格差に苦しむ様子。同じ地球でこんな日常があるのだという現実を突きつけられました。しかしながら、まるで別世界を見ている感覚でした。
アートプロジェクトが介入して以降、ポートフォリオに選ばれた人々の環境がどんどん変化していく様子は衝撃的でした。経済的地位・社会的地位の格差があまりにも露骨に描かれていました。
総じて、ごみ問題、貧困・格差、ジェンダー、あらゆる要素をはらみ混沌とした世界の中でのアートによる一つの社会実験を見届けることができました。一見の価値ありです。
当日はアップサイクルアートのワークショップを組み込んでみました。映画の影響もあってか、参加者の方々はクリエイティブな作品を生み出していました。

映画『ヴィック・ムニーズ / ごみアートの奇跡』

シネマザガウラさん 23/03/27 12:03

「コスタリカの奇跡」と併せて観たい

お客さんの中に環境問題への意識が高い方がいることが分かり、そのニーズに合わせて選んでみました。
「コスタリカの奇跡」は以前に上映したことがあり、近年のロシアによるウクライナ侵攻に合わせて高まる戦争の足音に向けて改めて上映会を企画したいとは思っていましたが、一方ではこんな事例もあるのかということでコスタリカ×環境、という観点で観ました。
主催者としては様々な立場や意見からのインタビューを集め、オサ半島で起きた別の奇跡について語られている様は必要十分ではありましたが、映画的な演出という意味ではまだ改善の余地があるというか、よほど前のめりな人でないと少し退屈してしまうかも知れないという危惧も抱きました。
約60分というやや短めな作品なので、「コスタリカの奇跡」と同時上映したり、上映の前後に基礎知識をみんなでインプットするなど工夫するとより良い会になるかと思います。

まとめると、良作ではあるけれどメインディッシュとしては物足りなさも残るので、他にメインを作るなり前菜副菜を増やしてボリューム感を出した方がいいかな、という感じです。

個人的には、コスタリカシリーズとして「コスタリカの奇跡」と同時上映または連続上映を企画したくなる内容でした。そして実際にコスタリカに行ってみたくなりました。

映画『最後の楽園コスタリカ ~オサ半島の守り人~』

山小屋シネマさん 23/03/27 11:58

ハーブが無口だったのに絵のレイアウトの場面で的確に配置の指示をしていたのは印象的でした。

映画『ハーブ&ドロシー2 ふたりからの贈り物』

CATFLIXさん 23/03/26 22:47

人権や環境など、幅広く考えさせられる映画で、多くの人に見てもらいたいと思います。

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』

npo.aimirai@gmail.comさん 23/03/26 14:15

エンドロール後に拍手

映画は大変好評で、エンドロールが終わると拍手がわきました。
上映後のフリートークでは「もったいないの言葉は日本発祥なのにそれと真逆の暮らしをしているのが心に痛かった」「生産者、加工業者、流通、消費者ともそれぞれ言い分はあるのだろうけれどフードロスをたくさん出しているのをなんとかしなければいけないと感じているはずだ。話し合う機会を増やして解決策を考えていくべきだ」「食品ロスの食べ物を持ち寄って会食会を開くことで地域のコミュニティーづくりにつながると知った。いいアイデアをもらえた」「全国でいろいろな取り組みをしていることが分かった」「見ていて楽しくなった」などの意見が出ました。

映画『もったいないキッチン』

北広島環境市民の会さん 23/03/23 08:51

『コスタリカの奇跡』上映会を終えて

それまで、コスタリカのことを余り知らない方々もいらっしゃいましたが、この映画をご覧になられて、コスタリカの平和への努力と歩みを知り、改めて感銘を受け、また、共感されていました。
会場の設営や受付に、地元の平和活動をされている会の方々や安城学園高校の生徒さん方のお手伝いをして頂きました。
地元の会場で、自主上映会を開催できて、本当に良かったと思います。
ご来場の皆様、また、お手伝いして頂きました方々に、改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました?‍♂️

映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』

天野達志さん 23/03/22 09:38

来館者からのアンケート結果

「日本各地で行動している人がたくさんいることに気づかされた」
「同じ思いを持つ仲間とやると大きな力になり社会をよりよくする力になることがわかった」

映画『できる - セ・ポシブル』

エコットシアターさん 23/03/21 16:02

おいしいシネマ

映画の後に、お話会を開き、みなさんが和やかに賑やかにお話ししてくださっていたのが印象的でした。

知り合いがこの上映会のために分けてくださった季節の野菜や野草を、シェフとキッチン隊に料理していただき、おいしいもの分かち合いながら、楽しく話の続きが出来ました。メニューは、つくしの炊き込みご飯や大根サラダ、玉ねぎのネギ部分のチヂミ、タケノコとのびるの和物、野草の天ぷら、たんぽぽ団子、よもぎ団子などなど。

アンケートは実施していませんが、参加者の方から後ほど以下のようなメッセージをいただき、開催してよかったなと思いました。

「家族で参加できたことが収穫でした。映画を通して、日常の会話ではなかなかできない気楽に真面目な話ができた。」

「日本人の素敵な意識感覚(もったいない)と相反する行動(食品ロス)を罪悪感に訴えるのではなく、素敵な解決策を模索しての4週間の旅に清々しさと美しさを感じました!ありがとうございました!」

「とても楽しかったです。映画から、素敵な言葉がたくさん発せられていたので、今度見ることがあったら、絶対メモに残したいと思いました。語らいの時間もとてもいいですね♪主人も楽しそうでした。あれから、もったいない!について、自問自答しています。私にとって、コロナ明けの記念すべき素敵な1日でした。」

また、お話会の最後に参加者のお一人が手を挙げられて
「非常にいい会でした。しかし、」とおっしゃったので
何か不快なことがあっただろうかとドキッとしましたが、
「こんなに素晴らしいこと、ここだけではもったいない!学校や企業、地域の公民館などでももっとやれたらいい」とアイデアと激励をいただきました。今後も楽しみです。

映画『もったいないキッチン』

かめとだいこんさん 23/03/21 12:22

ランキング

シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトン...
『0円キッチン』はジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが食料廃棄をなくすため、廃油で走るキッチ...
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る...
福島から鹿児島まで4週間1600kmの旅。ダーヴィドと旅のパートナーニキを助けてくれるのは、もったいない...
サーファーにラッパー、40人子どもがいる漁師のおじいちゃんなど個性豊かな人々が登場

あなたはガザ...
1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別...
<「おいしい革命家」アリスのはじまり>
 1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、...
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。11歳から15歳の子どもたちが世界中からフランスの...
アメリカでは1981年から幸福度研究が始まり、幸福度を教える講座はハーバード大学で人気となりました。...
種は未来に実りをもたらすタイムカプセル

在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、...

※ 上映者の声投稿数で集計