上映後に参加者と感想共有を行なった際に、映画の中の印象的なセリフやディスカッション内容についてのコメントもありましたが、日本の教育についてや自身の地域にくらす外国籍の方との関わりについて触れる方が多かった気がします。
生徒や先生の生の声をひたすら届ける構成なため、知るというよりも、感じる、考えさせる要素が強いのかもしれないと感じました。
そのため、参加者の方々も積極的に発言してくださって、活発な感想共有会となりました。
あさはたシネマさん 22/01/13 21:30
・映画をみて、幸福感(生きている存在感)を再認識しました。いい映画をみられてハッピーになりました。ありがとうございました。次回も楽しみにしています。感謝!
・お金がたくさんあることが幸せなのではなく、自分がどう生きたいか、誰かのために何ができるかを考えるのが大切だと思いました。寒い日でしたが、良い映画が見られて良かったです。
こなかだいシネマさん 22/01/13 15:25
サティシュの学校
~みんな特別なアーティスト~
サティシュさんは、とてもシンプルで明確な英語で、世界の見方を伝えてくれました。
これまで見えていた世界が、まったく違うように見える。
不思議な魔法にかかったような、素晴らしい体験でした。
内容としては、人間が自然と調和して生きるための原則について、
余すところなく語られた映画でした。
備忘録として、特に心に残った部分を以下にまとめました。
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▸産業について
そもそも、200年前は会社も雇用市場もなかった。
雇用と生きるための仕事は別のものである。
日々の暮らしに必要なものは人の手によって作るべき。
産業の真の目的は、地域に貢献すること。
利益を目的としない小規模であれば、持続可能なビジネスができる。
そうして、みんなが今いる場所を大切にするなら、地球全体は守られるでしょう。
▸教育の原則
現代の教育:物質主義、外側にあるものばかり
本来の教育:内在的な価値を持つ自然と私たちの繋がり、内側にあるものを大切にする
植物に様々な種類があるように、人間の才能も多様である。
バナナやマンゴーに優劣をつけないように、人間も比べる必要がない。
自然はそのものが善であり、私たちもその一部である。
植物の種は、ものすごい力を秘めている。人間も同じ。
▸教育で大切にすべきこと
身体全体を通じて学ぶこと、行為や経験から学ぶこと。これが一番大切。
何もないところから、自らの手を使って、何かをつくることの意味。
想像と創造が一致することで、現実が生まれる。
アーティストは特別な人ではない。
誰もが生まれながらにして、アーティストである。
▸オリジナルとは?
Originalはorigin(起源)を持つという意味である。
つまり、Original=Rooted(根差している)とも言える。
古い知恵や伝統を生き生きと蘇らせる、そこにオリジナリティがある。
▸現代の資本主義
想像力は排除され、一部の人間のものとなり、すべては商品化されている。
コピーされ、大量生産されるものに、創造性はない。
そして、アートは美術館に閉じ込められ、
私たちは自分たちがアーティストであることを忘れている。
▸美しい人生の原則
Slow:ゆっくりは感謝を生む
Small:小さいことは人間らしさ
Simple:シンプルなものを心と頭は欲している
どんな仕事もアートになるが、急ぐこととアートは両立しない。
そして、Efficiency(効率)をSufficiency(充足)に置き換えよう。
▸学校とは
学校は自己変革の場である
自分と世界のつながりを発見するための場である。
だから、学校は小さくなければならない。
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この映画を観た後のフリートーク。
とある学校の先生が言った言葉が強く印象に残っている。
「学校では考える所まではさせているが、想像してもらうことはできていない」
「考えてみて、とは言う…しかし、想像してみて、とは言わない」
「子供たちが想像することを、私たち大人は受け入れられないのではないか?」
そうか、今の問題の多くは、そこから生まれているんだ。
▸最後に
世界の見方ががらりと変わるサティシュさんの魔法が、今でも続いているのを感じます。
これまで、多くのことを勉強してきましたが、これほどシンプルで本質的な学びはなかった。
“Slow・Small・Simple”
“アーティストとして生きる”
これからは、この魔法を一人でも多くの仲間に伝えていきたいです。
岡住建郎さん 22/01/12 14:39
食とその周りにあるコミュニティー形成ということで、
私たちに身近な問題として捉えやすく、
ディスカッションがとても盛り上がりました。
土や畑を通じて地域の人とつながることで、
もしもの時のセーフティーネットになったり、
なぜ私たちが食べることにこれほど情熱を注げるのか、
その根源を映画から学ぶことが出来ました。
空き地などが問題になっている日本でも
何か良い取り組みができそうなヒントを得ることもできた
参加者の方もいらっしゃいました。
haishopソーシャル映画祭さん 22/01/12 12:32
オンラインと対面のハイブリッド形式で開催しました。上映後、オンライン参加の方々と会場をつなぎ、意見交換の時間を設けました。参加者は女性が多く、過去にファストファッションを購入した経験や、流行の服を買わなければという焦りにも近い気持ちで買い物をしていた…といった話が挙がりました。その服がどのように作られたのかを知らずに購入することは、誰かを苦しませることに加担すること。身近な「ファッション」というテーマだからこそ、ショックも大きかったです。感想を共有したことで、「服を選ぶときにどのような基準を持つべきか」「今ある服を大事に使うことが最優先ではないか」など、今後の一人ひとりの行動につながるステップまで進めたように思います。また、参加者の皆さんが感想をSNSでシェアしてくれたことで、ファストファッションの事実について知りたい、というコメントもいただきました。再度この映画で上映会を開催することも検討したいと思います。
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
&JOYさん 22/01/11 16:41
様々な社会課題に気づけるとても深いテーマの映画でした。
ディスカッションでは、それぞれの多様な価値観に触れるいい機会になりました。
映画『ナディアの誓い - On Her Shoulders』
サタデームービークラブさん 22/01/11 11:54
「持続可能な開発」について問題を提起するだけにとどまらず、当地での⼀つのソリューションを提⽰していることがSDGs系の映画では珍しく、その辺りについて上映後の各意⾒交換会でも積極的な意⾒が交わされた。
Jaja's Theaterさん 22/01/11 09:29
「私たちに全てを与えてくれるのは地球」
他の生命に支えられているという地球家族という思想。
生きるということが、現代社会において、経済性という名のものとに想像ができない商品になっている。その生産物が、私たちの生活とかけ離れている現実。
効率性がいかに、私たちの創造性や文化、人間性を破壊しているのかを問いかけてくれる映画でした。
そして、その解決策。ローカルとコモンズ。
「地域に根ざし、経済、民主主義、文化を蘇らせるとりくみ」
「自然からの恵みの分かち合う経済。共同体で、誰もがタダで使用できる取り組み。
思いやりと分かちあいの経済。
今の資本主義の行き詰まりを明確に指摘し、その解決策も具体例の中で示唆してくれているように思います。
ancient beat clubさん 22/01/11 00:15
※ 上映者の声投稿数で集計