都市の真ん中に山をつくる。そしてその上にスキー場をつくる。なんとも荒唐無稽なアイディア。
しかしそこには、迷惑施設、嫌悪施設とも言われるゴミ処理場のイメージをひっくり返し、人が集まり、人で賑わう場所にするアイディアだった。
都市生活にとってゴミ処理場は必要不可欠。なければ生活が成り立たないにも関わらず、迷惑がられ、嫌われてきた、という矛盾を解決するアイディアであり、生活を保つインフラと生活を楽しむエンタテインメント施設とが共存することで人々の生活を豊かにする、なんとも見事で鮮やかな解決策。
映画そのものも、エンタテインメントに溢れていて、建築や街づくりに関心のある方はもちろんのこと、そうでもない方々も強く惹きつけ、ハコシネマの場も過去最高級の賑わいと盛り上がりを見せました。
「山には、人が集まる」んですね。
シアタームメイジュクさん 23/05/09 16:41
SDGsフィルムフェスティバルの最終日を飾る映画として選ばせていただきました。
日本人にはあまり馴染みのないヴァンダナ・シヴァ氏ですが、SDGsの言葉とともに環境への意識が高まってきた昨今では、彼女のメッセージはより多くの方へ届くのではと思い、上映しました。
当日は上映前に、近隣の自然栽培実践生産者を集めたファーマーズマーケットを開催。多くの方へ足をお運びいただきました。
実際、買い物だけの方が多かったのですが、生産者さんたちの意識がやはり高く、マーケットの片付けもそぞろに上映にもご参加いただきました。
参加者からは「日本の社会は(特にこの地域は)年配の男性の権力が強すぎた。今後は女性や若い人が変えていく、声を上げていく必要がある」「勇気をもらった」「牛に対する自分の考えが変わった。家畜に対して(環境への悪影響など)良くないイメージがあったが、この映画での牛の扱いを見るとそのイメージが変わった」「米が650種類ってすごい!」「メッセージがとても力強く伝わった」「この映画を見て、我々もどういう実践や行動を起こすか、それが大切」といった感想がありました。
実際に自然農の専門家が集まっていたので、そのままご自身の実践や近隣の生産者の有意義な情報交換会となりました。
今後この地域の命と食の革命が楽しみです。
シネマザガウラさん 23/05/07 11:47
SDGsフィルムフェスティバルの1作品として上映いたしました。
「まちづくり」「コミュニティガーデン」「オーガニック 」などのキーワードのもと、映画でアメリカを舞台にした市民活動実践をしり、そして上映後のワークショップ「シードボールを作ろう」で「自分ごと」に置き換えるプログラムでした。
参加者からは「アメリカの食に関する問題が深刻で、日本はまだ良い方だと思った」「ウサギのシーンが...食のありがたみを感じた」「自分は自分の家族の病気がきっかけで食事を見直すようになった。こういうきっかけがないと現状、食のあり方を学んだり見直す機会がない。この映画を教育施設で見せるなどするといいと思う」「市民の行動力が日本と違う。そこがすごいと思う」という感想が聞かれました。
シードボールづくりの際には、イギリスなどでのゲリラガーデニングや日本の自然農法の話などもあり、コミュニティーガーデンやオーガニック への意識も高まった時間となりました。
シネマザガウラさん 23/05/07 11:34
SDGsフィルムフェスティバルの1作品として上映させていただきました。自然農やオーガニック に興味を持ち始めている人が増えてきたのを鑑み、川口由一さんの思想と実践を紹介する方法として映画を選ばせていただきました。
参加者は、実際に自然栽培を行なっている方にご覧いただきました。慣行農法が流通している地域である故、まだ実践者として思い悩むところもある中、「川口さんのメッセージに、勇気をもらえた」と喜んでいただくことができました。「自然栽培の稲作の周期は慣行とずいぶんズレているんだね」と昨今早くなってきている田植えや稲刈りに、暦とのズレをひしひしと感じました。
上映後は、自然農法の手法を取り入れた「シードボールづくり」を体験していただきました。体験中、「自家採取した自然栽培固有種の種を交換しよう」など、シードバンクへのアイデアも生まれ、いい時間となりました。
シネマザガウラさん 23/05/07 11:26
SDGsフィルムフェスティバルの作品の一つとして、取り上げさせていただきました。ちょうど4月がフェアトレードファッション月間(ラナプラザ崩壊事故の月)、5月がフェアトレード月間でもあったので、意識が高く開催できました。
同時開催のイベント「もったいない食品・服の交換会」では、今回衣服の交換が何度か行われました。過去の自分も含めて、各家庭の様子を伺うと、日本人のファッションの意識改革は必要だと感じます。当施設でできることとして、善意という名の途上国への古着の押し付けよりも、ローカルで回る古着への好意的な意識づけを行なっています。
参加者からは「今自分の服がどこで作られたのかとても気になった」「(中学生の)ジャージは、最たるものかも」「服を作ってくれている人がいることを忘れずに今持っている服を大切に着ることが大事」などの声がありました。当施設で扱っているフェアトレードという解決策の一つである購入方法を提案し、学んでいただきました。
作中にはデモの暴力シーンなどショッキングな映像も含まれていますが、この映画を見ることで、その「ザ・トゥルー・コスト」という意味がさらに伝わったのではないかと感じています。
ジーンズ一本、Tシャツ一枚にかかる、農薬問題、水問題、人件費、格差と貧困問題からくる命の代償などの真のコストを捉え、衣服に「もったいない」意識を持てる消費者が増えてくれるといいなと思います。
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
シネマザガウラさん 23/05/07 11:16
当施設では2回目の上映となりました。
今回はSDGsフィルムフェスティバルの上映作品の一つでした。
食にまつわる「もったいない」を取り上げた興味深い作品です。
「自分ごと」として置き換える体験として、映画とタイアップした企画、「もったいない食品・服の交換会」を実施しましたが、当施設周辺やご利用者の皆さんはもともと食への「もったいない」意識が高いのか、食品の交換品は集まりませんでした。(いい方向に受け取りたいと思います!)
参加者からは、「野草のおばあちゃんがよかった。ナスのヘタなど、食べようと思ったら、食べられるものがあるんだとわかった」「ずっと見たかったが、見られてよかった」などとの感想があり、当作品のパンフレット(レシピ付き)もその後しっかり読んでいただいていました。
日本各地の食の「もったいない」にまつわる文化やそれを守る人々の姿を見る価値ありです!お子さまも気軽に見られる作品です。
シネマザガウラさん 23/05/07 11:00
SDGsフィルムフェスティバルの作品として、「まちづくり」「都市と環境」という視点で、上映をしました。当日は、「自分ごと」として置き換えていただくために、地元市役所の都市整備課の職員さんをお招きして「市役所職員さんに聞いてみよう!わたしたちのまちの都市計画」を同時開催しました。まちづくりに関する条例や、市民としてまちづくりに参加する方法(土地利用の方法を住民主体で決める方法;現状のヤード問題や太陽光発電などの無秩序開発を防止する方法の一つ)をご紹介していただきました。参加者は地元市民だけに止まらなかったので、各自の自治体の例を意見交換するなど、各々にとって大変興味深い時間となりました。
映画は、さすが北欧コペンハーゲン!というユニークかつ実践的なデザインのコペンヒル建設の過程を、コンパクトに紹介。
わたしたち日本でも、建築家グループの奇抜なアイデアとそれを全員一致で受け入れるコンペ委員会の寛容さ、膨れ上がる予算への葛藤と折り合いをつけるディスカッションなど、見習うべき点が多々ありました。
壮大なオーケストラの背景音楽が、巨大施設建設プロジェクトをまるで神話のような厳かな雰囲気に見立てていて興味深かったです。
参加者からは「コペンハーゲンは(地元の)市と環境が似ているので、この街でも真似できるかも!?」「こんな施設があったら、行ってみたい」「この施設があったら、ごみのことも考えるきっかけになる。」「北欧のようなディスカッション、日本でもしっかりやっていくべき」「コンペなどのスタイルでも、市民が参加できるまちづくりは大切」などの感想をいただきました。
ビャルケ氏率いるBIGが日本のトヨタの未来都市ウーブンシティに関わっている建築集団というのも、今後、何か期待してしまう点ですね。
コペンヒルはコペンハーゲンを訪れる機会があったら、ぜひ行ってみたいです。
シネマザガウラさん 23/05/07 10:39
SDGsフィルムフェスティバル内で上映しました。
映画自体は、太平洋からインド洋まで遠い国々の民族楽器や舞踊、音楽を取り上げたものでしたが、映画の後は「自分ごと」に置き換える体験を提供したいと思い、地元のわらべ歌の専門家にお越しいただき、「歌とお話〜わらべ歌の謎に迫る〜」と銘打って、日本の子守唄やわらべ歌について楽しいお話をご紹介いただきました。まさに日本のソングライン!全体を通して、自分たちに受け継がれてきた歌の良さや温かみをしみじみと感じ、その伝統を培ってきた大いなる自然の尊さに想い馳せる時間となりました。
映画自体は思わず体が動いてしまうようなテンポの良い音楽だったり、しんみりと自然の音や味のある歌声を味わう音楽だったり、様々なアンサンブルを楽しめました。各島々の固有の自然を写した映像が素晴らしく、自然環境保全への意識も高められました。自然なくして文化なし、文化なくして自然なし、のメッセージを受け取ることができました。
参加者からは、「こういった映像と音楽のドキュメンタリーを初めて見たが、とても美しい映像と音楽に感動した」「(取材が)台湾まで来たなら、日本にも来て欲しかった」「オーストラリア先住民の楽器演奏を期待していたが、それはあまりなかった。何か事情があるのだろうか」「綺麗だったね、の感想で終わらせるだけでなく、メッセージを受け取って、今後の音楽と自然のいく末に向けて行動に移すことが大切」などの感想をいただきました。
シネマザガウラさん 23/05/07 10:16
『大海原のソングライン』は、かつて同じ言葉や音楽で繋がっていた人々の伝承音楽を、もう一度終結させる壮大な音楽ドキュメンタリーでした。
地球環境や文化の継承に関するメッセージが盛り込まれた内容だと感じ、とても勉強になりました。
上映後の感想会で出た意見の一部をご紹介します。
・映像も音楽も素晴らしかった。
・知らない音楽なのに、不思議と懐かしく感じた。
・子どもたちの目がキラキラしていて、文化を担う次世代だと思った。
・人も文化も破壊してしまう戦争はいけない。
感想会では、自身の旅行体験でのエピソード、生まれ故郷の自然環境について、など自分の経験と結び付けてお話しされる方が多く、体験談も共有することが出来ました。
大東市 アクロス&DIC21さん 23/05/05 15:24
紛争、人種、宗教、国境、そして新型コロナ。「パレスチナのピアニスト」はそういった様々な壁に翻弄されながらも、プロのピアニストを目指す少年を追うドキュメンタリーでした。
参加者の皆さんも特に感情移入してご覧になられていた様子でした。
上映後の感想会で出た意見の一部をご紹介します。
・紛争地域のことは知っていても、そこに住む人の生活は知らなかった。
・あの年齢であそこまでのパフォーマンスができるのはすごいことだ。
・今後の活躍を追っていきたい!
大東市 アクロス&DIC21さん 23/05/05 15:18
※ 上映者の声投稿数で集計