【柏まちなか映画館『マヤー天の心、地の心』】
古代文明の神秘のような内容かと思っていましたら、現代の社会問題を指摘するドキュメンタリーでした。
グァテマラとメキシコの国境付近に、マヤ人•先住民たちが暮らしています。
先住民とその文化への迫害。
外国籍企業の金鉱採掘により、先住民は公害に苦しみ、水など資源の枯渇。
古代文明遺跡も破壊されている。
先住民は、女性の識字率が低いなど、教育の問題も抱えている。
熱帯雨林が破壊され、豊かな生物多様性が損なわれ、地球環境を危機に追い込んでいる。
遺伝子組み換えトウモロコシと農業と地域経済の崩壊。
人間の技術(西洋文明)への過信と自然の軽視への警鐘が鳴らされている。
映画の語り方が、一方的な告発にとどまり、退屈な印象も受けた。ただ、この印象が、先住民の無力感や閉塞感そのものであり、悲惨な現状でもあるのかもしれない。
この映画を観て退屈と感じた私たちは、先住民に寄り添うことができただろうか? これから、私たちはどうすればいいのか?
鑑賞後の対話で、そんな話し合いが行われました。
柏まちなか映画館さん 19/04/21 13:55
Happy Cinema 第4回目は11人の方に来ていただきました。映画の背景であるパレスチナ問題の歴史歴背景についてスライド提示してから上映を始めました。イスラエルパレスチナ間の問題は圧倒的に重く、そこにほんのひとすじの光をみるような映画でした。パレスチナに住む家族の様子や文化が生き生きと描かれていることが印象深かったです。
上映後のディスカッションでは、どうしたらいいんでしょうねというこちらの問いかけに対し、どうしようもないですねと言わる方、どうしようもない中で個人レベルでの相互理解や関わりが重要になってくるのではという方、それでは全く意味がないといわれる方がいました。これは宗教問題なのか、宗教とはなんなのか、いや侵略問題であり宗教は利用されている、などさまざまな意見がありました。映画自体は家族の愛にあふれた映画で、女性は問題を直視し、先に進んでいく力を持っていて強いと感じたという別の視点からの感想もいただきました。
近年のネタニヤフ政権のユダヤ人国家法に至るまで、イスラエルによるパレスチナの身勝手な占領やそれを支援する欧米に問題があるように感じていますが、これまでのユダヤの歩みなどを踏まえると問題はとても根深いものです。他者への愛やわかちあうことが価値を生むような思想の広がりが政治的和解につながる日がくればいいと思います。
utakoさん 19/04/19 16:06
水曜日の夜に、都内で開催した『ハッピー・リトル・アイランド』上映会。
都市から自給自足の島へ移り住むという作品の内容が、都会で暮らす私たちにとっては貴重な気づきとなりました。
今回も「対話」の時間をたっぷりとりました。
参加者どうし、映画の感想や、自分たちの日常について、いろいろな観点から自由にお話を楽しみました。
イカリア島の人々から学ばされたことは、本当に自分が必要としているものを考え直そうということでした。それは、あまりにも便利で、簡単に物が手に入る都市で暮らしていると忘れがちなこと。
でも、幸せのためには、きっと欠かせないことだと思いました、
映画『ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―』
URANOさん 19/04/18 16:25
女性監督による、朝鮮半島の同胞の視点が特徴的であった。
また、北朝鮮の許可を得て取材をしているがプロパガンダではないという絶妙な立ち位置の作品であると思う。
北朝鮮の市民を正面から丁寧に描いた貴重なドキュメンタリーであった。
Cinema Waves 西麻布さん 19/04/15 15:18
「涙しました!」「これが、本当にあったことだと知ったら、さらに感激しました」「音楽の奥深さを痛感しました」……と言った感想が寄せられました。感想を求めても、「今はお腹が一杯になった感じで、何もいえないです」と帰っていった方も。
見た人同士が、涙をこらえながら語り合う上映会となりました。
Tomoaさん 19/04/10 19:32
軍事に当てていた予算を、教育・福祉費にすることで、コスタリカは平和で幸せな国になりました。
この映画を見て、教育の重要さ(たとえ貧しくても、教育が受けられること)が、参加者の皆さんの心に大きく残ったようでした。
ホセ・フレーゲス・フェレールをはじめとするコスタリカの大統領らが人道的で、政治家が国民に誠実であることや、その大統領を選ぶ勇気を国民が持っていること、一人一人が自発的に政治に関わっていることなどに感銘を受けたという感想も聞かれました。
上映会後にコスタリカに実際に訪れた方から、コスタリカの歴史等について、パワーポイントを用いてプレゼンテーションをしていただきました。
映画では、字幕量が多く、ついていくのがやっとでしたが、このプレゼンによって、より映画の内容が理解できました。
nanacinemaさん 19/04/09 11:18
自然と共生するための国の在り方を創造しているコスタリカ。
「先進国」・「途上国」の括りは何をもって判断すべきかと考えてしまいます。
コスタリカは、国民一人一人が尊重されることが前提で(人だけでなく生き物、自然全般)、お互いに生かし合う社会でした。
持続可能な発展を進めていくのなら本当に先々のことを考えてしていかないと、ラダックの二の舞になってしまうのでは?と感じました。
参加者の多くの方は、本日「コスタリカの奇跡」も見ているので、コスタリカという国の素晴らしさがわかったようでした。
今回は2日間で3つの映画を上映しました。
「静寂を求めて」「コスタリカの奇跡」「最後の楽園コスタリカ」。
全体を通して思ったことは、心の静寂ー根底にある生き物としての願い・全体の幸せを願う気持ちーを感じる時間や空間が、人間が自然と共生するために必要なんだということです。
端的に言えば「耳を傾けること」。
ひとに対しても自然に対しても自分に対しても、まず静かに耳を傾けることが、平和で幸せな社会への道であると感じます。
nanacinemaさん 19/04/09 11:01
上映会後、クリスタルボウルの音浴(ヒーリング)を皆で体験しました。その後のシェア会での皆さんの話し方がいつになく静かで心地よく、映画と音浴の効果を感じました。
それぞれの静寂に耳を傾けて自分の波紋の源を知ることは、自分の心の平和と人とのコミュニケーションにおいても暖かく落ち着いた状態でいるためにとても有効。ついいろんな場面でいろんな人と張り合ってしまいがちだけれど、その前に一息、自分の心の平安を感じるきっかけになる映画だと感じました。
皆さん、静寂な時間の大事さを感じられたようでした。
nanacinemaさん 19/04/09 10:41
※ 上映者の声投稿数で集計