これぞ新世代台湾映画!
たちまち魅了された。とびきりの美少女姉妹が経営するオシャレな喫茶店(実在するカフェで、この映画のヒットで行列必至となった)。姉は『藍色夏恋』(02)以来、台湾のみならず日本男子も虜にしてきたグイ・ルンメイ。文句なし!
-石坂健治(東京国際映画祭「アジアの風」プログラミング・ディレクター/日本映画大学教授)
News
- 2014/10/31
- 今なら半額!『台北カフェ・ストーリー』DVD
- 2014/10/16
- 台北カフェ・ストーリー、Amazonで人気!
- 2014/07/23
- 『台北カフェストーリー』トリウッド@下北沢にて特別上映

About the film
「あなたにとって 一番 大切なものは?」
台北で美人姉妹がカフェをオープンする。
このカフェでは「物々交換」が人気に。
物と物を交換するとき、実は物にまつわる
ストーリーも同時に交換している。
そして、姉妹は価値観を変えていく。
More info
OLからカフェのオーナーに転身したドゥアルと妹のチャンアルが念願のカフェを台北でオープンする。ドゥアル・カフェは、コーヒーのアロマ、手製のデザートの香りであふれている。しかし、やっと開店したものの、お客が入らない。そこで妹チャンアルが、カフェで物々交換を始めるアイデアを思いつく。様々な物が持ち込まれ、そして次のオーナーのもとへと去っていく。やがて物々交換はドゥアル・カフェの一番の魅力となっていく。そして物々交換がきっかけで出会った人たちが、心を通わせていく。
ある日、一人の男性がお店にやって来る。彼は世界35都市で集めたという35個の石鹸を持って来て、何か特別なものと交換したいという。以後、カフェに来る度に語られるそれらの石鹸のエキゾチックな物語にドゥアルの心は魅せられていく。そして、物々交換をきっかけに、姉妹の価値観が変わっていく。本当に大切なものは?台北を舞台に展開するオシャレ感覚溢れるカフェ・ストーリー。
Data
原題 | 第36個故事 | 製作年 | 2010年 |
---|---|---|---|
製作国 | 台湾 | 制作 | BIT プロダクション |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 81分 |
Cast & Staff
監督 | シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全 ) | 製作総指揮 | リン・ジェチアン |
---|---|---|---|
プロデューサー | シアオ・ルイラン | 原作 | |
脚本 | シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全) | 音楽 | サマー・レイ(雷光夏) ホウ・ジージエン |
撮影 | リン・ジェチアン | 編集 | タオ・チューチュン |
キャスト | グイ・ルンメイ(桂綸鎂) リン・チェンシー(林辰唏) チャン・ハン(張翰) 中孝介(特別出演) |
Review(3)
14/05/13 12:18
22/07/08 16:57
年頭に一家でオランダに短期滞在している最中、物々交換のシステムに触れてその魅力を知ったからです。
お金を介せずとも、モノが必要な人のところへいくというシステムは、グローバリズムに対するオルタナティブだと思い、その可能性にワクワクしています。
なので、一体どういった風にexchangeが描かれているか楽しみだったのですが、少々期待はずれでした。
すでにヒトが集まる場を作り、物々交換もおこない、カウチサーフィンも日常的に使用している者にとっては内容が薄かったです。
なにを大切にして生きていくか、行動の動機についてどれだけ真摯に自分自身と向き合っているか、
自分の頭で考え始めようとしている人、例えば中学生くらいの人には、
哲学的な問いを親しみやすいドラマ調で作られている本作品は適しているのではないかと思います。
上映会主催者の声
音楽も映像もオシャレで、自分の価値観ってどんなものだろうと考えさせられる素敵な映画でした
。
上映会後の感想会でもたくさんのご意見を聞けて、とても参考になりました。
上映後の感想会で出た意見の一部をご紹介します。
・主人公姉妹が一緒にカフェを経営することによって、相手の価値観を認められるようになっていったんだと感じた。
・国民性の違いがあるから、日本ではありえない話だと思った。台湾の価値観を知ってから、もう一度見たい。
・最後の選択は本当に主人公がしたいことだったのか、疑問に思った。
・男性がカフェで留守を守り、女性が旅行するという新しい生き方だった。
・お金でやりとりしていると、お金を基準に考えてしまう。
物々交換によって本当に欲しいものがわかるのでいいなと感じた。
アクロスでは今後も感想会付きの上映会を企画しています。
ご興味がある方はぜひお申込みください!
定員を超えてお申込みがあり、盛況に開催することができました。

「cinemoのメルマガを見て知った」という方もいらっしゃり
ユナイテッド・ピープルさんの配給する映画が好きな方々との
繫がりを感じました。
上映会後は、希望者で台湾スイーツを楽しみながらアフタートークを行いました。
社会派を前面に打ち出した映画でない分、価値観の話、社会のしくみの話、家族の話、歴史の話など、受け止め方はかなり人それぞれで、各人の感想を共有することでさらに、さまざまな視点に触れるきっかけになったように思います。
当日は地元のリサイクル団体とコラボして物々交換会(使ってもらいたいものの持ち込みOK,持ち帰りOK)も開催、
アンケート結果も満足度の高いイベントとなりました。
※高校生以下無料
※前売り1200円、当日1500円
1回目と2回目の間の時間では、「編み編み企画」として、編み物が得意なスタッフが編み物やってみたい人に教えるという企画をしました。参加した方にはとても楽しんでもらえたようでしたが、教えるスタッフにとっても楽しい時間となりました。
物々交換ではなく、コトコト交換?ですが、映画のカフェのように、すまっこ上映会が来てくれる人たちにとって、それぞれの価値観を尊重しながらゆるく繋がれる場になるといいなと思いました。